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ゆーきち
こんにちは、ゆーきちです!
今回は、高校生クイズで出題された計算問題にチャレンジしてみます。
問題
マンモスが生きていた年代を調査結果を元に推定しなさい。
調査結果
- このマンモスの体毛に含まれる炭素のうち、放射線炭素 $^{14} \mathrm{C}$ の割合は $1.320 \times 10^{-13}$ であった
- 放射線炭素 $^{14} \mathrm{C}$ は半減期 $5730$ 年で $^{14} \mathrm{N}$ に $\beta$ 崩壊する
- 大気中の二酸化炭素に含まれる炭素のうち、放射線炭素 $^{14} \mathrm{C}$ が占める割合は $1.200 \times 10^{-12}$ であり、この割合は時間の経過に関わらず一定であったとする
- $\log_{ \frac{1}{2} } 0.11 = 3.184$
- マンモスが死んだのは発見時から何年前かを答えること
- 答えは年単位で有効数字 $3$ 桁とする
ヒント
- 半減期とは、その期間を経るごとに物質の量が半分となることを表します。
例えば、半減期が1年である物質Aが100個あったとすると、1年後には50個に、その1年後には25個に…という風に減少していきます。 - $a^x = M \ \Longleftrightarrow \ x = \log_{ a } M$ の変形を使ってみましょう。
解答
発見時から $x$ 年前にマンモスが死んだとすると
$$\begin{eqnarray}
1.200 \times 10^{-12} \times \left( \dfrac{1}{2} \right) ^{\frac{ \large{x} }{ \large{5730} }} &=& 1.320 \times 10^{-13} \\
\left( \dfrac{1}{2} \right) ^{\frac{ \large{x} }{ \large{5730} }} &=& 0.11 \\
\dfrac{x}{5730} &=& \log_{ \frac{1}{2} } 0.11 = 3.184 \\[0.8em]
x = 3.184 \times 5730 &=& 18244.32 \\
&=& \mathbf{ 1.82 \times 10^4 } \ [ \mathbf{ \text{年前} } ]
\end{eqnarray}$$
答え
1.82×104年前(1万8200年前)
まとめ
今回は、「高校生クイズ」で出題された、マンモスの生存年代を推定する計算問題にチャレンジしてみました。
結論は18200年前、、日本でいえば縄文時代よりも前――旧石器時代のことらしいです。
計算のポイント
- 「半減期」を $\dfrac{1}{2}$ の累乗として立式する
ゆーきち
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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